日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2011年年会講演予稿集
セッションID: 3D11
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ガラス融液における硫酸塩の酸化還元平衡:ボルタンメトリー測定と熱力学計算の比較
*菅原 透瀬戸 雅博加藤 光夫吉田 智松岡 純三浦 嘉也
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抄録
ガラス融液中の硫黄の酸化還元平衡について微分パルスボルタンメトリー(DPV)とEMF測定により考察した.硫酸ナトリウムの分解反応温度をDPV測定のピーク電位から求めると極端に高温(2200-2870K)となる.これに対してEMF測定による活量データを用いて熱力学計算をすると1500-1620Kとなり,実際のガラス溶融炉での清澄反応温度とほぼ一致する.硫酸ナトリウムの分解反応温度はメルトにおけるNa2O活量に大きく依存する.EMF測定によるNa2O-CaO-SiO2系メルトにおけるNa2O活量の値から分解反応温度はNa2OおよびCaOの1mol%の増加に対して約10K増加することが判った.
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©  日本セラミックス協会 2011
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