日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2011年年会講演予稿集
セッションID: 3H22
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新規一段階溶融塩法による板状NaNbO3粒子の作製
*菊地原 杏菜櫻井 文人関口 良木村 敏夫
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抄録
テンプレート粒子成長法により(K,Na)NbO3系セラミックスに結晶配向を付与する場合、テンプレートとなる板状粒子が必要である。多くの場合、板状粒子は溶融塩法で作製されているが、NaNb3はペロブスカイト構造をもち、結晶構造の異方性が小さいため、板状粒子の合成は容易ではない。そこで、一旦層状構造をもつために板状粒子になりやすいBi2.5Na3.5Nb5O18(BNN5)を溶融塩法で合成し、次に、これとNa2CO3と溶融塩中で反応さる二段階溶融塩法で板状NaNbO3粒子を得ている。しかし、この方法で得られた板状粒子は多結晶体であることと、副生成物のBi2O3を除去するために酸洗いが必要となる欠点がある。筆者らは、加熱プロセスを工夫することにより、一段階の溶融塩法により、副生成物のBi2O3を含まない単結晶の板状NaNbO3粒子を合成する方法を見出した。
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©  日本セラミックス協会 2011
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