抄録
Na-M-Te(M=Co, Mn, Ni)系新規酸化物単結晶は自己フラックス法により合成に成功した。ICP発光分析より得られた二種類の単結晶体の金属組成比は,それぞれNa:Co:Te=0.86:2.67:1.00とNa:Mn:Ni:Te=0.50:0.75:2.00:1.00であった。SHELXを用いて結晶構造解析を行ったところ,二種類の結晶とも空間群P63/mに属し,格子定数はそれぞれa= 9.359(3) Å,c= 9.096(8) Åとa= 9.27(2) Å c= 8.89 (3) Åであった。両物質とも室温で反強磁性体であった。