抄録
高温環境から入射する熱輻射エネルギーを耐熱コーティングや断熱材の表面で反射できれば、熱の流入を防ぎ断熱特性を向上できる可能性がある。熱輻射エネルギーの高反射を実現する手法の一つである酸化物セラミックス多層平板膜は、熱輻射エネルギーの特徴である広い波長範囲と広い入射角度範囲に対して、十分に反射できない。
単層膜がマトリックス中にランダムに分散した複合材料は、ランダムな構造を持つため熱輻射の入射角に対する依存性の低い材料となり得る。本研究では、Al2O3フレーク層分散YSZ複合材料を作製し、反射率の波長及び入射角度依存性を調べることにより、熱輻射エネルギー反射材料としての可能性を明らかにすることを目的として研究を行った。