抄録
ガソリン自動車の排気ガス浄化用にハニカム形状の触媒担体が使用されているが、廃車・解体時に触媒担体は破壊され、担体のコーティング層に含有される貴金属類が回収・再利用されている。ハニカム形状の触媒担体は比表面積が極めて大きな構造体であるため、種々の表面反応場に再利用できれば資源有効利用という観点から望ましい。
本研究では、ハニカム触媒担体の構造を維持しながらコーティング層のみの厚み(付着量)を制御できる新開発の加工方法を適用し、ハニカム形状の触媒担体が光触媒担体として再利用できるか、その可能性について調べた。