抄録
持続可能な社会の実現に向けて,多くの産業分野ではエネルギーの使用を減らす努力が行われている。従来の陶磁器の場合は,緻密に焼結させるために1250~1400℃の高温で焼成する必要があり,エネルギーの消費を削減することは困難である。焼成プロセスにおけるエネルギー消費量の削減のため、カオリンと炭酸カルシウムの混合物を利用した1000℃以下で緻密に焼結する低温焼結磁器素地を開発した。焼成方法の簡易化と焼成時間の短縮化をめざし,家庭用電子レンジを用いた低温焼結磁器素地の迅速焼成について検討した。その結果,家庭用電子レンジを利用した焼成でも電気炉焼成と遜色のない140MPa以上の強度を発現できた。