抄録
シリカガラス中の希土類イオンの分散性を向上させる方法として希土類イオンとともにリンを添加する方法が知られているが、リン酸などの典型的なリン化合物は、溶液中で希土類イオンと不溶性の沈殿を生じる。ゆえに、希土類イオンとリンが共ドープされたシリカガラスの液相合成はこれまで報告されていない。本講演では、ゾル-ゲル法により、希土類イオン-リン共ドープシリカガラスの作製に成功したので報告する。
希土類元素としてテルビウムを用い、POH結合を持たないリン源を用いることで均一透明な前駆体溶液が得られた。この溶液は半透明または不透明なゲルとなりその後の焼成によって透明なガラスとすることができた。テルビウムイオンはSiに対して最大2at.%ドープすることができた。