獣医臨床皮膚科
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症例報告
トイ・プードルに認められた両側膝蓋骨脱臼および骨格形成不全を伴うエーラス・ダンロス症候群の1例
上田 一徳清水 篤永岡 大典國分 亮安田 伸巨石河 晃永田 雅彦
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2011 年 17 巻 2 号 p. 85-88

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抄録
1歳齢,雌のトイ・プードルがスリッカーブラシによる臀部皮膚の裂傷で当院を受診した。皮膚は薄く可動性が高く,皮膚伸展指数は21.2%であった。皮膚生検にて特記すべき異常を認めなかったが,電顕では各膠原線維束の間隔が広く,線維径は極度に不均一であり,エーラス・ダンロス症候群と診断した。X線検査にて両側膝蓋骨内方脱臼(GII)と後頭骨および頚椎の形成不全も観察された。われわれが調べ得た限り,皮膚および骨関節の異常を客観的に評価した犬のエーラス・ダンロス症候群の報告はなかった。
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© 2011 日本獣医皮膚科学会
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