抄録
新規非鉛強誘電体材料であるBi0.5(Ag1-xNax )0.50-yTiO3の合成及び強誘電性や圧電性の測定を行い、Aサイト欠損やAg量が分極反転に及ぼす影響を調べた。試料の合成には約7気圧の酸素圧下で1000ºCで焼成を行いった。強誘電体であるBi0.5(Ag0.25Na0.75 )0.50TiO3は欠損が増加すると、自発分極や抗電場が小さいP-E ヒステリシスループが観測された。Ag量を増加させるとx ≤ 0.65で欠損が増えた時と同様の抗電場の小さいP-E ヒステリシスループを示した。x ≤ 0.55では反強誘電体と似たP-E ヒステリシスループが観測された。これらの事からAサイト欠損やAg量は分極反転の機構を変える働きが有ることが判明した。