抄録
ペロブスカイト型酸化物 RE2/3-xLi3xTiO 3 (RE=La, Pr, Nd)は高い
イオン伝導性を有することからリチウムイオン電池の固体電解質と
して注目を集めてきている。その一つとして、Nd2/3-xLi 3xTiO3 は
スピノーダル分解を用いた化学的相分離によるナノサイズのダイ
ヤモンド型ドメイン構造や酸素八面体の回転に起因するチェスボ
ード(CB)型ドメイン構造などのナノスケールでの特徴的な幾何学
的パターンを形成する。我々は、熱処理温度、化学組成、
冷却速度などの熱力学的パラメータを制御し、化学相分離と試料
中の歪場制御を利用して、ナノ構造を有するイオン伝導体を作製
し、伝導特性との相関について研究を行ってきている。本研究で
は、Li イオン伝導体 Nd2/3-xLi3xTiO3に着目し、試料作製時の冷却
速度を制御したNd2/3-xLi3xTiO3 (x=0.14)を作製し、透過型電子顕
微鏡法を用いて、その微細構造の成長過程について研究をおこ
なった。