抄録
現在見つかっている高温超伝導物質の多くは構成元素として銅が含まれている。当研究室では非銅系超伝導酸化物の探索として、これまでにNbが4価であるSr-Nb-O系113相酸化物、214相酸化物、327相酸化物について探索を行ってきたが、超伝導の発現には至らなかった。また、結晶構造について不明な点が多く、組成と導電特性の関係は明らかにならなかった。そこで本研究では、SrとNbの組成比を0.8:1から2:1まで変化させることで組成による構造の変化について検討した。また、SrサイトへのLa置換の影響についても検討した。これらにより、組成、結晶構造、導電率の関係を考察した。