抄録
Li-Nb-Ti-O系固溶体(Li1+x-yNb1-x-3yTix+4yO3以後LNTと省略)は0.11 < x < 0.33, 0 < y < 0.09の組成域で超構造を有するM相が存在する。著者らは、この超構造を有するLNT固溶体を母体として希土類を添加し、ミリ波照射により低温・短時間で蛍光体を合成することを検討してきた。この蛍光体は、電気炉合成(1100℃24時間)により得られた蛍光体とほぼ同等の発光特性を発現させることができ、単一母体で、RGBそれぞれの発光を発現した。今回、ミリ波照射による加熱温度を900℃~1000℃と変えて合成した。構造および微構造を詳細に解析し、発光特性と構造の関係を調べたので報告する。