抄録
発表では、安価な試薬を形態制御剤として用いた水溶液プロセスによるFe3O4合成と形態制御について報告する。様々な有機物を形態制御剤として検討した結果、ピコリン酸をFe2+に対して等量用いたときに多数の結晶面が露出したFe3O4粒子が析出することが明らかとなった。露出結晶面の数は、反応時間が6hのときが最も多く、ピコリン酸の添加量をFe2+に対して等量以上用いたときや反応時間が6h以外の条件では、減少する傾向が観察された。この露出結晶面数の変化は、ピコリン酸が特定の結晶面に吸着し、その結晶面の成長速度に影響を与えていることによるものと考えられる。