抄録
異なるSn 2+濃度を有するxSnO-(25-x)SrO-75B2O3ガラスの発光特性を調査した。B2O3、SrCO3、SnOを出発原料として、溶融急冷法により無色透明なガラスを作製した。得られた試料のガラス転移温度はSnO量の増加に伴って減少した。SnOの添加とともに、ガラスの光学吸収端は長波長シフトし、励起帯のピーク位置とよく相関することがわかった。スズ含有ガラスは、深紫外光励起により、明瞭な青色発光を示した。試料の発光強度は、SnO濃度xが0.10で最大をとり、0.2以上の試料において濃度消光による発光強度の減少が確認された。