日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 1P079
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水熱法およびソルボサーマル法による酸化セリウムアップコンバージョン蛍光体の合成と評価
*小川 哲志成瀬 則幸冨田 恒之片桐 清文垣花 眞人
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抄録
アップコンバージョン(UPC)蛍光体は赤外光等により励起し、励起光よりも強いエネルギーとなる光を放出する物質である。1000nm付近の生体を透過する赤外光を励起源として可視域で発光するUPC蛍光体は近年バイオ・メディカル分野への応用が期待されている物質である。特にこれらの応用を前提としたUPC蛍光体の特性としては微粒子かつ高輝度であることが望ましい。微粒子UPC蛍光体としてはNaYF4等を代表とするフッ化物系の蛍光体は高輝度を示すことが多く報告されているが、安価かつ簡易に合成できる酸化物では低輝度のものがほとんどである。これまでの研究によってHo3+をドープした酸化セリウムは酸化物UPC蛍光体としてバルクでは優れた特性を示すことが確認されている。本研究では酸化セリウムUPC蛍光体のナノサイズ粒子化を念頭に、焼成過程を経ない方法で合成することを目的とし、水熱及びソルボサーマル法により作製を行った。
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©  日本セラミックス協会 2012
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