日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 1P091
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Sr2SiO4 の応力発光特性と結晶相の関係
*森 祐介張 洪武山田 浩志徐 超男
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キーワード: 応力発光, ケイ酸塩, 蛍光体
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抄録
応力発光(Mechanoluminescence: ML)とは、引っ張り、圧縮、ねじ れ、摩擦、衝撃などの外部からの機械的な力に応答して繰り返し発 光する現象のことである。応力発光強度は、歪みや歪み速度と一定 の相間関係にあるため、構造物等における応力分布を把握するため のセンシング材料としての利用が期待されている。 最近、張らは白色LED 用蛍光体として注目されているSr2SiO4:Eu が弱いML を示し、また、Dy を共添加することにより、強い応力 発光を示すことを新たに発見した。Sr2SiO4:Eu,Dy のML 強度は Sr2SiO4 の結晶相に強く依存し、β相が存在するときML 強度が高 く、β相がML に寄与しているのではないかと考えられる。 本研究では、Sr2SiO4 の応力発光特性を報告するとともに、母体 のSr サイトをCa などの他元素で置換することにより、結晶相を制 御し、Sr2SiO4 の結晶相とML 特性との関係を系統的に調べた。
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©  日本セラミックス協会 2012
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