日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 1P156
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放電プラズマ焼結法によるCe:SrHfO3の開発と光物性特性評価
*黒澤 俊介横田 有為柳田 健之吉川 彰
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抄録
われわれは、医療用PETカメラや宇宙・天文観測用などで要請がある高阻止能のシンチレータの開発を行っている。従来はCe:Lu2SiO5(LSO)といったシンチレータがあったが、放射性同位体176Luの影響で内在バックグラウンドが大きいという問題があった。そこで、われわれは内在バックグラウンド源を含まない高阻止能シンチレータとしてCe:SrHfO3の開発に取り組んでいる。しかしながら、Hfを含むこの材料の融点は摂氏2774度と高温のため、従来の結晶育成方法(Czochralski法やマイクロ引き下げ法)での結晶育成は困難であった。このため、われわれはSpark Plasma Sintering (SPS)法を用いて2mol%のCeを添加したSrHfO3セラミックの開発を行い、光物性の評価を行った。その結果、透過率は20%以下と悪いものの、Ce3+に由来する発光スペクトルを得ることができた。
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©  日本セラミックス協会 2012
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