日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 1P174
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滑水性TiO2 薄膜の作製と評価
*田巻 良永井 正幸
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キーワード: 酸化チタン, 滑水性
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抄録
固体表面の濡れ性において、近年では動的撥水性の認識が強まり水平面上における水滴の弾きやすさよりも斜面上における水滴の転落性(滑水性)が重視されている。滑水性は、極めて微細な表面の不均一性がその性状に影響することが知られているため、平滑な表面が求められる。本研究では、加水分解反応を利用した液相析出法を用いて平滑な酸化チタン薄膜つの作製を試みた。作製したTiO2薄膜の膜厚は268 nm、平均表面粗さは20.0 nmであった。比表面積率は1.02であり、斜面上における水滴の転落挙動においての抵抗は小さいと考えられる。また、薄膜の結晶構造はアナターゼの単一相であり、光触媒活性による表面上での有機物の分解、超親水性による水滴除去が期待できる。
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©  日本セラミックス協会 2012
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