日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 2B00
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新規チタン酸水素化物(1): BaTiO3-xHx
*小林 洋治ヘルナンデス オリビエー坂口 辰徳矢島 健辻本 吉廣森田 昌樹野田 泰斗最上 祐貴北田 敦大倉 仁寿細川 三郎林 克郎草野 圭弘金 延恩辻 成希松下 能孝竹腰 清乃理井上 正志高野 幹夫陰山 洋
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抄録
酸化物に対する部分的アニオン置換は、様々な新しい機能性をもたらしてきたが、O2-とH-の混合アニオン系、つまり酸水素化物 (オキシハイドライド)の報告例は、ごく一部であった。ここで、遷移金属の新しい酸水素化物、BaTiO3-xHxを報告する。BaTiO3-xHxは室温では水、空気に対して安定である。また、D2下で加熱すると、重水素交換が行われ、BaTiO3-xHyDzが得られた。粒子の内部までおよそ均一に進行したこの反応は、水素化イオンの移動度がそれなりに高いことを示している。酸化物に対する水素の伝導メカニズム、化学的反応性に関して様々な新しい知見が期待できる。
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©  日本セラミックス協会 2012
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