抄録
仮焼後に微粉砕したカオリン及びタルク、酸化物ゾルからカオリンもしくはタルクと同様の化学組成を有する粉末をそれぞれ調製し、それら粉末の成形体や分散懸濁液を組み合わせることで、Al2O3-SiO2系組成物とMgO-SiO2系組成物の反応界面に生成するコーディエライトの配向性を検討した。その結果、1325℃以下で熱処理して生成したコーディエライトは、そのc軸が反応界面に対して平行に配向した。ゾル混合物を組み合わせた試料の表面でもコーディエライトが配向したことから、コーディエライトはAl2O3-SiO2系組成物とMgO-SiO2系組成物から形成される界面での固相反応によって配向生成することが示唆された。