日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 3A29
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時分割DXAFSを用いた溶解析出法による針状NaNbO3の合成機構の解析
*山添 誠司柴田 賢吾加藤 和男和田 隆博
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抄録
近年,我々は溶解析出法を用いることで針状NaNbO3や板状(Na,K)NbO3が合成可能であることを報告した.しかし,合成機構の詳細は明らかになっていない.そこで,時分割DXAFSを用いて溶解析出法を用いた針状NaNbO3合成過程を詳細に検討した.改良固相法により酸化ニオブとシュウ酸ナトリウムから700℃以上の温度で前駆体であるNa3NbO4ができることが明らかになった.このNa3NbO4をpH=7の緩衝溶液に溶解させることでNb6O198-イオンが生成した.この溶液にNaOHを加えpHを13以上にすることにより針状のNa7(H3O)Nb6O19·14H2Oが生成した.この針状Na7(H3O)Nb6O19·14H2Oを加熱することで450℃からNb6O198-クラスターの分解が開始し,一度アモルファス状になった後,500℃保持中にNaNbO3が形成した.
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©  日本セラミックス協会 2012
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