日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 3B00
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マクロ多孔性導電性酸化物TinO2n-1 (n = 2, 3, 4, 6)モノリス体の選択的作製
*北田 敦長谷川 丈二小林 洋治金森 主祥中西 和樹陰山 洋
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抄録
細孔特性の精密な制御が可能な相分離法によって,細孔サイズが一様で,連続したマクロ孔をもつシリカやアルミナ,チタニアなどのマクロ多孔性酸化物モノリス体が得られているが、従来の報告は全て絶縁体であった.我々は相分離法により得られたTiO2のマクロ多孔性モノリス体に対して,金属ジルコニウムを用いた還元反応を行い,一連の酸素欠損型チタン酸化物TinO2n-1 (n = 2, 3, 4, 6)のマクロ多孔性モノリス体をそれぞれ単相で作製した.得られた一連の還元体はTiO2前駆体の孔特性をほぼ完全に維持している.また従来の約半分のバルク密度(1.8 g cm-3),約3倍の空孔率(60%),そして同等の室温バルク抵抗率(2 × 10-2 Ω cm)を有しており,様々な電極材料としての応用が考えられる.
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©  日本セラミックス協会 2012
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