抄録
我々は固相法を用いて、LaxNd18-xLi8Fe5O39(x=0, 9, 12, 15, 16, 18)を合成し、XRD測定、並びに直流、交流の磁気測定を行った。XRDによる相同定において、いずれの組成においてもほぼ単一の試料が得られた。磁気測定において、磁化率の温度依存性はLaのドープ量の増加に伴い、スピングラス転移温度が低下していくことを示した。また、La12Nd6Li8Fe5O39では7.8 K付近においてLa18Li8Fe5O39で観測された弱強磁性のような磁気転移も観測され、さらにドープ量を増やしたLa15Nd3Li8Fe5O39、La16Nd2Li8Fe5O39についても同様に7.8 K付近において弱強磁性に似た転移が観測された。