抄録
食物残渣や焼酎粕のメタン発酵で発生するバイオガスは、主にメタンと二酸化炭素から成る。本研究では50 % CH4-50 % CO2混合ガスを電極付き多孔質ガドリニウム固溶セリア(GDC)セル上で反応させ、800℃で36.21 % H2-46.55 % CO- 5.78 % CH4-11.46 % CO2混合ガスに改質した。改質したガスをGDC電解質を使用した固体酸化物形燃料電池に供給し発電を行った。その結果、800℃で113 mW/cm2の出力が得られた。実験後の発電セルの燃料極側に炭素析出は認められなかった。