日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2012年年会講演予稿集
セッションID: 3D31
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溶融法によるスピネル型リチウム鉄シリケイト結晶の作製と冷却条件との関係
*富樫 拓也本間 剛小松 高行
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抄録
現行のリチウムイオン電池の正極材料には、主にLiCoO2が用いられている。その為、安全性、価格などに問題が生じており、代替正極材料の開発が重要である。本年、当研究室により新規スピネル型リチウム鉄シリケイト結晶が発見され、リチウムイオン二次電池の正極材料として利用可能である事が確認された。本研究は、スピネル型リチウム鉄シリケイト結晶(目的結晶)を異なる冷却条件において作製し、各種物性との関係を調査した。結果、今回調査した全ての冷却条件で目的相が析出すること、目的結晶単相で得る為にはプレス急冷が必要であることが分かった。また、密度は3.18-3.42gcm-3、電気伝導度は4.4×10-2-1.8×10-12Scm-1(@25℃)、充放電試験はプレス急冷により作製した試料が最も良い性能を示すことが確認できた。
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©  日本セラミックス協会 2012
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