抄録
本研究では、均一で不規則な集積構造を有する酸化チタン、酸化スズおよびその固溶体(TixSn1-xO2)ナノ結晶の作製を行った。酸性溶液であるフッ化チタン水溶液に対し、水酸化ナトリウムやスズ酸ナトリウムの塩基性溶液を混合し、得られた生成物を取り出して乾燥させることで1~5 mm程度の大きさを持つ透明なバルク状の集積体を得た。得られた集積体は大きさ3 nm程度のナノ結晶がナノメートルスケールで不規則に配列しているものの、マクロスケールで凝集せず、均一に集積した構造を持っている。酸化チタンの結晶多形や固溶体の組成は、溶液のpHや原料濃度を変えることによって制御することができた。