Ce³⁺添加Mg₃Y₂(Ge,Si)₃O₁₂ガーネット蛍光体の構造と発光の関係

抄録

Ce³⁺を添加したMg₃Y₂(Ge,Si)₃O₁₂ガーネット多結晶体蛍光体を固相反応で作製した。Si添加量を増やすにつれ、量子収率、バンドギャップ、発光ピーク波長、結晶場分裂は大きくなった。また、発光重心波長には励起波長依存性があり、これはCe周りのカチオンバリエーションに由来するものと考えられる。更に、この系の量子収率が高々10%程度であるが、光電流励起スペクトル測定の結果から、消光原因のひとつが光イオン化であることが判明した。