抄録
LiTaO3は自分の以前の研究でソルボサーマル法(溶媒アセトン)を用いてLi/Ta=6のモル比の条件において単相合成に成功している。助触媒(Pt,Auなど)を用いずに紫外線条件下での水の完全分解活性評価をしたところ、水素発生量712μmol/h、酸素発生量324μmol/hを測定された。これは助触媒を用いない系において高い活性を示している。そこで、さらなる活性の向上を目的に合成条件の最適化を行った。さらに合成時にLi量を過剰にしていくことによって立法晶系のLi3TaO4に生成物が変化した。一般的にLi3TaO4は固相法で容易に合成される単斜晶系のα型、β型が研究されている。今回あまり物性評価が行われていない立法晶系のLi3TaO4に注目し、その物性評価を行った。