抄録
最近、報告されたNa2Ti2Si2O9 (ramsayite)と同型構造のCa2Sn2Al2O9のSn4+を、一部Ti4+で置換することを試みたところ,ガーネット構造を有する固溶体(Ca3Sn3−xTixAl2O12)が新たに合成された.x = 0.6-1.4の試料では,250-260 nmの紫外線励起により青白色の発光が観察された.発光スペクトルはブロードなピークで465 nm付近に最大値をもち,ピーク位置はxにほとんど依存しなかった.x = 1.0で合成された試料の発光強度が最も強く,量子効率は約0.15 (250 nm励起)であった.