抄録
社会の24時間化に伴って1990年代に急激に進んだ子どもの夜型化を改善するため、2000年代からは国全体、また、各自治体や学校などでそれぞれに早寝早起き朝ごはん運動が進められてきた。しかし、特にクロノタイプが夜型化する年齢である中高生においては、早起きよりも早寝をすることの方が難しく、社会的時差の拡大や睡眠負債の蓄積が起こりやすい傾向がある。このように夜型化しやすい中高生における過度の夜型化を予防するためには、夜型化が始まる思春期以前、特に睡眠習慣・食習慣を中心とした生活リズムを確立する時期である幼児期からの取り組みが必要である。とりわけ、子ども自身が主体となり、保護者と協働して生活改善を行う取り組みの効果は高く、将来の子どもの健康力を育むためにも重要である。また、共働き世帯が増加し、多忙な保護者がこうした取り組みを行っていく上では、栄養士や養護教諭、保育士などのサポートも重要である。