日本PDA学術誌 GMPとバリデーション
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解説
微粒子同定による品質改善
マークス ランカースオリバー・K ヴァレット
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2007 年 9 巻 2 号 p. 82-89

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抄録
  微粒子汚染源は,同定が容易でない場合が多い。
  製造工程を制御管理するために,粒子濃度と粒子の大きさを測定することが必要で,日常管理として長年行われてきている。
  微粒子の即時評価が利用可能な情報を強化する技術が開発されているが,それは,微粒子の数,大きさ,化学組成[1][20]などによって自動的に空気中の微粒子または各種液体から分離される微粒子を分析する方法である。
  何千個もの微粒子の分析により,本装置の使用者は様々な製造工程で生じる主要汚染源を突き止めることができる。
  本分析手段は微粒子汚染の迅速な測定を提供し,結果的に,素早く,効果的な応答を可能にしている。
  時の経過とともに,結果のデータの集合を比較する能力が,傾向を検出し,適切な品質に関する取り扱い管理実施することなどに役立つこととなる。
  当技術の日常的利用は,進行中の製造工程の管理と最適化に寄与する。
  本研究では,経口・吸入・点鼻剤(OINDP)及び非経口剤に関連した異物を分析するための技術の利用に関して報告する。
  潜在的な汚染源を問題解決し,同定するための適用が幾つかの応用例を通して述べられる。
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© 2007 日本PDA製薬学会
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