抄録
内視鏡的超音波断層法(EUS)における高周波化に伴う深達度不足に対して,オリンパス光学社製の広帯域振動子をもつ専用機(GF-240CPM)を用いて検討した。基礎的に方位分解能及び近点,遠点の描出能を検討し,臨床的には消化管病変を対象に描出能について検討し,一部の症例で7.5MHz専用機と比較した。基礎的には各観測モードともプローブ中心から約25mmの距離において良好に2本の垂直ピンが分離可能であった。C12,C20モードでは解像度を保ちつつ広範囲を描出でき,C7.5モードでは7.5MHz専用機と比べて広範囲な描出と近点での鮮明な描画が可能であった。臨床的にはいずれの観測モードとも,鮮明な画像を描出でき,広い範囲でより高画質の詳細な画像が得られた。また,形状が通常内視鏡に近づき,操作性が向上した。従って,EUS能力をさらに発展させ得ると考えられた。