Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
大腸内視鏡検査における芍薬甘草湯(TJ-68)の腸管収縮抑制効果に関する検討
相 正人山口 武人尾高 健夫三橋 佳苗宍戸 忠幸山口 和也税所 宏光
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2003 年 62 巻 2 号 p. 45-49

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抄録
 【目的】大腸内視鏡検査における芍薬甘草湯(TJ-68)の腸管収縮抑制効果を明らかにする。【対象/方法】対象は前投薬未施行で大腸内視鏡検査を行った26例。肛門から約25cmのS状結腸まで内視鏡を挿入し,全体像の把握が可能な収縮輪を規定,内視鏡との距離を保ちビデオ記録を行った。記録はTJ-68散布前3分間と,TJ-68(0.5gを微温湯50mlに溶解)を注射器で緩徐に散布した後の3分間行った。記録開始から30秒毎の計12回の画像から収縮輪内腔面積を画像解析ソフトによりpixel数として計測し,TJ-68散布前後の面積変化をグラフ化した。得られたグラフから散布前後のarea under the curve(AUC)を算出し比較検討した。【結果】TJ-68散布前のAUCは平均で41,057pixels・min,散布後は98,348 pixels・minであり,散布後有意な増大を認めた。【結論】TJ-68の大腸粘膜直接散布により明らかな腸管収縮抑制を認めた。TJ-68が大腸内視鏡検査時の収縮抑制剤となり得ることが示唆された。
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© 2003 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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