抄録
最近,endoscopic negative GERDやnon-erosive GERD(NERD)など,軽症のGERDが注目されている。また,ロサンゼルス分類のgrade0のうち,色調変化を示すものをgrade M (red),grade M(white)とすることも提唱されている。しかし,この色調の発赤や白色混濁については,内視鏡医の主観により診断され客観性に乏しいところが問題である。我々はヘモグロビンインデックス(HbI)が利用できるかどうかを検討した。
日本色彩研究所のカラーチャートP15に準じ,網目の立体カラーチャートを用いて検討したが,同一内視鏡機種で機種間のバラツキは無視し得るものであり,色調判断の基準としてよいと考えられた。臨床例979例のうちGERD症例を有するものや術後症例を除いた256例で検討した結果,HbI 55から69を正常,54以下をgradeM(White),70以上をgradeM(red)としてよいと考えた。
HbIを用いることによりLA分類の世界共通の診断が可能であると考えられた。