Progress of Digestive Endoscopy
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症例
潰瘍形成を伴わず噴出状動脈性出血を呈した胃GISTに対し内視鏡的止血を施行した1例
石塚 朋樹浜田 節雄西村 英士山中 研永山 剛久
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キーワード: 胃GIST, 動脈性出血
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2007 年 71 巻 2 号 p. 72-73

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抄録
 症例は65歳,男性。上部消化管出血の疑いで緊急入院した。緊急内視鏡検査で胃粘膜下腫瘍のびらんから噴出状動脈性出血を認めクリップ法により内視鏡的に止血した。その後,胃楔状切除術を施行し病理検査でGISTと診断された。胃GISTが出血を契機に見つかるケースは少なくないが,正常粘膜からの出血例も報告されており,経過観察されている粘膜下腫瘍に対して消化管出血に十分な注意が必要であると思われた。
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© 2007 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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