日本臨床皮膚科医会雑誌
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論文
乾癬治療におけるカルシポトリオール水和物+ ベタメタゾンジプロピオン酸エステル配合外用薬の効果の検討
五十嵐 敦之
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2017 年 34 巻 4 号 p. 462-467

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抄録

目的:2014年9月に活性型ビタミンD3とコルチコステロイドの両剤を配合したカルシポトリオール水和物+ベタメタゾンジプロピオン酸エステル配合外用薬(以下ドボベット®軟膏)が日本においても使用できるようになった.そこで,日本人乾癬患者に対する日常診療においてドボベット®軟膏がどのような有益性をもたらすか,2015年3月から9月に当院皮膚科外来にて診察した乾癬患者について検討した. 結果:乾癬患者111名のうちドボベット®軟膏を処方した患者数は67名(60.4%)であった.ドボベット®軟膏を使用した67名中の継続率は,その後の未来院3名,治験の為に中止した5名を除くと,78.0%(46名/59名)であった.前外用療法においてstrongestクラスであるクロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏を使用していた患者15名について,ドボベット®軟膏に切替えた場合について検討を行ったところ,15名中11名(73.3%)が完全にドボベット®軟膏に切替えることが出来た. 結論:ドボベット®軟膏継続例は68.7%と良好であり,さらに継続例のうちドボベット®軟膏単独にて治療するようになった患者は72.3%であり,本剤が乾癬外用治療において受け入れられやすい治療法であることが示された.また,有効性,安全性そして費用面から考えても,strongestクラスのステロイド外用薬による乾癬治療より,ドボベット®軟膏による治療が望ましいと考えられた.

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