抄録
症例1は47歳男性。心窩部痛で上部内視鏡を施行。胃角小彎に潰瘍あり(生検GroupⅠ)。12カ月後に再検,潰瘍は瘢痕化していたが周囲に褪色した小隆起を多数認め(生検GroupⅢ),内視鏡的粘膜下層剥離術(以下,ESD)施行。病理所見で,腺腫と診断された。症例2は71歳女性。貧血で上部内視鏡を施行。胃角小彎に潰瘍あり(生検GroupⅢ)。3カ月後と6カ月後に再検,潰瘍は瘢痕化していたが,周囲に褪色隆起を認め(生検GroupⅢ),ESDを施行。病理所見で腺腫内癌と診断された。潰瘍の治癒過程で増大する胃腺腫は稀であり,報告する。