Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
Print ISSN : 1348-9844
ISSN-L : 1348-9844
症例
H. pylori陰性大腸MALTリンパ腫の1例
高林 馨高橋 正彦岸野 竜平中里 圭宏小笠原 ちか関根 理恵子加藤 祥子南雲 大暢小松 英嗣藤山 洋一古宮 憲一金子 博箭頭 正徳鈴木 雅之田中 伸前島 新史
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 73 巻 2 号 p. 174-175

詳細
抄録
 症例は75歳女性。健診でCEA高値のため下部消化管内視鏡を施行しS状結腸に25mm大の結節を伴う広基性の隆起性病変を認めた。病理所見でCD20(+)の異型リンパ球の単調な増生が認められ,大腸MALTリンパ腫と診断された。腹部CTで少量の腹水貯留,胃小彎側及び傍大動脈リンパ節の腫大が認められ,ガリウムシンチ,CTガイド下リンパ節生検,腹水細胞診を施行したがリンパ節腫大の原因は不明であった。治療法としては手術療法,化学療法,放射線療法が検討されたがChild Bの非代償性肝硬変があり,患者が浸襲的治療を希望しないことからH. pyloriは陰性であったが除菌療法のみを施行し定期的な外来経過観察とした。除菌療法後15カ月の時点で病状の進行なく経過している。除菌療法のみで長期観察し得たH. pylori陰性大腸MALTリンパ腫の1例を報告する。
Fullsize Image
著者関連情報
© 2008 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
前の記事 次の記事
feedback
Top