抄録
症例は75歳男性。2003年に膵管内乳頭粘液性腫瘍(以下,IPMN)に対し膵頭十二指腸切除術(以下,PD)を施行されたが,手術1年後より胆管炎を頻回に繰り返すようになり,当院へ紹介となった。PD後の良性胆管空腸吻合部狭窄に続発する肝内胆管結石症及び胆管炎と診断し,経皮経肝胆道鏡(以下,PTCS)下の砕石および狭窄部のバルーン拡張を主体とした非観血的治療を施行した。本例のような術後の良性胆管空腸吻合部狭窄に続発する肝内胆管結石症に対しては,PTCS下の非観血的治療が有効であり,第一選択の治療法になりうると考えられた。