Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
Barrett食道癌の好発部位
西 隆之山本 壮一郎幕内 博康島田 英雄千野 修木勢 佳史釼持 孝弘田島 隆行原 正三朝 博仁武智 晶彦名久井 実伊東 英輔河島 俊文市原 明子葉梨 智子
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2008 年 73 巻 2 号 p. 42-45

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抄録
 本邦では稀とされてきた Barrett食道癌報告例が,近年急速に増加している.そのBarrett食道癌を早期に内視鏡で発見するには,好発部位を知っておくことが重要である。当科で扱ったBarrett食道癌と,本邦報告例を臨床的に検討し,Barrett食道癌の好発部位につき検討した。
 当科で扱ったBarrett食道癌33例と,本邦におけるBarrett食道癌報告590例を対象とし,癌の発生部位に関して,1.Barrett食道内の位置(口側・中央・肛門側) 2.局在(前壁・後壁・左壁・右壁)を検討した。Barrett食道内における癌は,口側・中央・肛門側ではほぼ同等に発生していた。その理由として,口側粘膜は細胞増殖活性の指標となるKi-67 LIが肛門側に比べ高値である一方で,肛門側は,口側に比べ,発生からの時間的経過が長く,炎症による粘膜の脱落再生が惹起される可能性が高いので発癌しやすい,と推察した,これらの理由より,Barrett食道の口側・肛門側のどちらにも発癌のみられる原因のひとつではないかと推察した。
 腫瘍の局在では,前後壁では差がなかったが右側壁は左側壁の2倍以上の頻度で発生していた。この理由は明らかにできず,今後の検討課題としたい。
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© 2008 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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