Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
胃腫瘍性病変に対する低侵襲を目指したESDの工夫とクリニカルパス
細江 直樹, 今枝 博之, 井田 陽介, 菅沼 和弘, 津和野 伸一, 岩崎 栄典, 斎藤 義正, 鈴木 秀和, 岩男 泰, 相浦 浩一, 緒方 晴彦, 北川 雄光, 日比 紀文
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2008 年 73 巻 2 号 p. 58-61

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抄録
【背景】内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は安全に施行できるようになってきたが,困難例もみられる。今回,当院における胃ESDの手技の工夫および4日間のクリニカルパス(以下,パス)について検討した。【方法】2005年2月より2008年5月まで当科にて胃腫瘍性病変に対するESDを170例182病変に施行,そのうち入院から退院まで4日間のパスを167例179病変(パス適応回数174回)に行った。パス適応179病変のうち134病変でロック付き把持鉗子を用い病変にcounter tractionをかけてESDを行った。ロック付き把持鉗子の有効性,パスの安全性,有効性について検討した。【結果】ロック付き把持鉗子により粘膜下層を直視しながら安全に剥離することができた。平均入院日数4.1日,4日間で退院するというアウトカムの達成率は96.6%であった。穿孔はなく,出血に起因するバリアンスを6例認めた。バリアンス症例はすべて再度内視鏡検査(third look)を行い,止血を確認し退院した。4日間で退院した後,出血し,再入院した症例が3例認められた。いずれも止血術を施行したが輸血を必要としなかった。【結論】術中の工夫としてロック付き把持鉗子を用いたCounter tractionは有用であった。また,4日間のクリニカルパスは安全に施行でき,医療の効率化,均質化,偶発症に対するリスクマネージメントの効果があると考えられた。
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© 2008 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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