Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
カプセル内視鏡の現状
下河辺 宏一岩本 淳一溝上 裕士
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2008 年 73 巻 2 号 p. 71-73

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抄録
【はじめに】平成19年10月の保険適応からカプセル内視鏡(CE)を導入し,ダブルバルーン小腸内視鏡(DBE)と併用して小腸の精査を行ってきた。【目的】当院でのカプセル内視鏡の現状について検討する。【対象・方法】2007年10月から2008年5月までに当院でCEを施行した31症例を対象とし臨床像について検討した。さらに検査目的や診断について当院でのDBE症例(85例,104回)との比較検討を行った。【結果】平均年齢65歳,男性17例,女性14例であった。滞留症例なし。検査目的は原因不明の消化管出血(obscure gastorintestinal bleeding ; OGIB)28例(90.3%),既知の疾患の小腸病変検索3例(Osler weber病1例,大腸ポリポーシス1例,好酸球性胃腸炎1例)(9.7%)であった。OGIB症例における診断結果は,angiodysplasia (出血なし)7例(25.0%),angiodysplasia (出血あり)1例(3.6%),NSAID起因性潰瘍2例(7.1%),クローン病1例(3.6%),異常所見なし10例(35.7%),大腸憩室出血疑い6例(21.4%),胃angiodysplasia1例(3.6%)であった。【結語】CEではDBEと比較してangiodysplasiaの診断が多かった。CEでは小腸外病変が25%と多く,CE前の上部・下部消化管の精査につき再検討する必要性があると考えられた。
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© 2008 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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