抄録
2005年1月から2007年7月に当院で治療した早期大腸癌328病変(pM : 294,pSM1 : 34)を対象とし,治療成績を検討した。内視鏡治療は315例(EA 260例,EB 49例,EC 2例),経肛門手術は5例であった。腹腔鏡下手術(12例)施行理由は,腫瘍肉眼型ではLST-NGが最も多く,①大型腫瘍(large type),②屈曲部腫瘍(flexura type),③半月ひだを跨ぐ腫瘍(fold astrided type)の3分類では③が8例(2.4%)で最多であった。内視鏡的一括切除不可の理由は,径30mm以下のfold astrided typeが最多であった(11.8%)。径30mm以下,fold astrided type,LST-NGに対するESD導入は,早期大腸癌における外科治療の回避において有用であると考えられた。一方,large type,flexura typeのLAC移行率はいずれも0.3%と頻度は低かったが,技術・安全面から,現時点での治療選択肢は,一般病院においてはLACが妥当であると考えられた。