抄録
【背景】当院では2009年9月よりEUS-FNAを導入した。そのうち縦隔・後腹膜腫瘍に対する有用性を報告する。【対象と方法】2009年9月から2010年8月まで当院で施行したEUS-FNA61症例(縦隔3例/膵腫瘍9例/胃粘膜下腫瘍6例/後腹膜腫瘍6例)のうち,縦隔3例/後腹膜腫瘍10例を対象とした。内視鏡装置としてUC2000P(Olympus社),超音波装置はEU-C2000(Olympus社),穿刺針は22G(NA-200H,Olympus社)を使用した。【結果】全13症例の局在は,縦隔3例/後腹膜10例であった。100%の症例(13/13)において,画像診断で指摘された病変を描出できた。検体採取率は100%(13/13)であった。内訳はサルコイドーシス2例/schwannoma2例/悪性リンパ腫4例/bronchogenic cyst1例,肺癌1例,原発不明癌1例/良性肉芽腫様変化1例/副腎腺腫1例であった。全例で合併症を認めなかった。【総括】3年前の開院後,当院では後腹膜腫瘍に対しては開腹生検が行われてきた。今回EUS-FNAを導入し,後腹膜腫瘍の診断に有用であった。