Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
抗血栓薬服用者に対する生検による後出血率の検討
松井 啓野村 浩介栗林 泰隆山田 晃弘古畑 司木村 隆輔山下 聡菊池 大輔小川 修三谷 年史飯塚 敏郎布袋屋 修貝瀬 満
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2015 年 86 巻 1 号 p. 58-62

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抄録
【背景】2012年7月に「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡ガイドライン」(以下,新ガイドライン)が発刊され,従来のガイドラインよりも抗血栓薬服用中止による血栓塞栓症のリスクに配慮したものとなった。【目的】新ガイドライン導入後の内視鏡的生検後出血率を明らかにする。【方法】2013年4月1日〜2014年3月31日まで,生検を施行した患者を対象に,はがきと電話による聞きとり調査で前向き観察研究を行った。【結果】対象は生検を行った3,696件(EGD 2,862件,CS+DBE 834件)。対象患者の平均年齢は64.6±12.6歳であった。抗血栓薬のない患者は3,348件(90.6%),抗血栓薬を適切に休薬した患者は234件(6.3%),抗血栓薬を継続したままの患者は82件(2.2%)であった。有効回答率は全体で76.5%であった。有効回答数のうち後出血なしは96.6%であった。本研究の後出血の定義にあてはまった患者は3件のみでいずれも抗血栓療法のない患者であった。有効な回答が得られた抗血栓薬を継続したまま生検した患者57件中,後出血を認めた患者は0件であった。【考察】本研究では新ガイドラインに準じて,抗血栓薬を内服したまま内視鏡的生検を行った症例の後出血率は0%であった。内視鏡的生検における新ガイドラインは妥当であると考えた。
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© 2015 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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