抄録
製造・物流分野をはじめ様々な分野において自動化・省力化を図るために、視覚機能を有する機器の導入が進んでいる。当社では、ビジョンシステム“リバービジョン”を製品化しており、2Dおよび3D計測システムの開発を行ってきた。しかし、従来の固定スリット式3Dセンサではスリット光の当たっているポイントしか3D計測できず、ステレオカメラでは濃淡変化の乏しいポイントは3D計測できない等の制約があった。 そこで筆者らはレーザスリットスキャナとステレオカメラを組み合せ、センサ視野内の任意ポイントの3D計測が可能な高機能3Dレーザセンサ(以下、HF3Dセンサ)を開発した。本稿では、HF3Dセンサの構成、特徴を述べ、その適用例としてバラ積みされた部品を取り出すビンピッキングロボットを紹介する。