抄録
高齢化が進み胆膵疾患は増加しており,胆管炎など緊急胆管ドレナージが必要な場面に遭遇する機会も少なくない。Endoscopic retrograde cholangiopancreatography (ERCP)を施行したものの,胆管挿管がうまくいかず,その上,ERCP後に膵炎を起こすといった場面は,決して珍しいことではないかもしれない。すべてのケースで高次施設に搬送が可能とも限らない。胆膵内視鏡検査(ERCP,endoscopic ultrasonography : EUS関連)を誰もが,どこでも,ある程度安全に行えることができるように,教育施設ではその教育方法を確立すべきであるが,指導医の育成すらままならないのが現状である。
当施設における胆膵内視鏡検査の教育法のポイントとして,①ERCP助手には,術者を積極的に経験させる,②入院患者を通じて胆膵疾患診断・治療の理解を深める,③ERCP所見用紙の記載による胆管,膵管画像診断の教育,④ミニレクチャーやカンファレンスによる教育,⑤computer simulatorとphantomによる教育,が挙げられる。我々はこれらの教育法をTraineeである消化器内科ローテーター,研修医,留学生などに実践しており報告する。