消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2189-0021
Print ISSN : 0389-9403
症例
超音波内視鏡が有用であった十二指腸球部過形成ポリープの1例
高久 仁利田代 秀夫若林 真理楠山 明村井 隆三安藤 博伊坪 喜八郎
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1993 年 42 巻 p. 228-231

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抄録

 今回われわれは,62歳女性の十二指腸球部のポリープに対して,超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography : EUS)を施行したところ,ポリープ内部に散在する低エコー領域を認め,またポリープ基底部では,粘膜下層の連続性が保たれていることを確認し,内視鏡的ポリペクトミーを施行した。病理組織所見は,ポリープ実質内に多数の拡張した腺管を伴った過形成性ポリープで,切除断端にも悪性の所見は認められなかった。EUSはポリープの内視鏡的切除の適応においても有用であると思われた。

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© 1993 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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