消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2189-0021
Print ISSN : 0389-9403
症例
十二指腸巨大Brunner腺過形成の1例
常喜 信彦中島 俊一松村 修志安田 千香子井上 博和小林 博之岸 秀幸長谷川 毅安田 正俊前谷 容五十嵐 良典酒井 義浩若山 恵
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1993 年 43 巻 p. 184-187

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抄録

 症例は40歳女性。検診の上部消化管X線検査で十二指腸ポリープを指摘され,入院した。自覚症状は全くなかった。内視鏡で十二指腸球部後壁に基部を有する有茎性巨大ポリープであり,頭部は下行部ほぼ中央まで達していた。生検上,腫瘍細胞は認められなかった。X線像では頭部は楕円形で,長径が約3cmあり,茎は約7cmあった。同ポリープに対し内視鏡的ポリペクトミーを行った。摘除したポリープは幽門輪を通過させえなかったため,経口腸管洗浄液を用い経肛門的に回収した。検体は34×24×15mmで,組織学的にBrunner腺過形成であった。

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© 1993 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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