症例は40歳女性。検診の上部消化管X線検査で十二指腸ポリープを指摘され,入院した。自覚症状は全くなかった。内視鏡で十二指腸球部後壁に基部を有する有茎性巨大ポリープであり,頭部は下行部ほぼ中央まで達していた。生検上,腫瘍細胞は認められなかった。X線像では頭部は楕円形で,長径が約3cmあり,茎は約7cmあった。同ポリープに対し内視鏡的ポリペクトミーを行った。摘除したポリープは幽門輪を通過させえなかったため,経口腸管洗浄液を用い経肛門的に回収した。検体は34×24×15mmで,組織学的にBrunner腺過形成であった。