消化器内視鏡の進歩:Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2189-0021
Print ISSN : 0389-9403
症例
後天性免疫不全症候群に合併したサイトメガロウイルス食道潰瘍の1例
梅沢 裕信坂井 康明谷 穣三治 哲哉半田 豊森田 重文大野 博之鶴井 光治三坂 亮一川口 実斎藤 利彦
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1999 年 53 巻 p. 70-72

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抄録
 今回われわれは後天性免疫不全症候群(AIDS)患者に合併したCytomegalovirus(CMV)による食道潰瘍を経験したので報告する。症例は34歳女性,タイ人で,吐血を主訴に来院し,緊急内視鏡にて下部食道に辺縁隆起を伴わない打抜き様巨大潰瘍を認め,潰瘍底よりの生検にてCMV免疫染色陽性の核内封入体保有細胞を認め,CMVによる食道潰瘍と診断した。入院後3日目よりganciclovir 5 mg/day点滴静注(total 1 g)連日投与を行い,潰瘍はすべて瘢痕化治癒した。特徴的な内視鏡像を示したAIDS合併,CMV食道潰瘍が治療により改善し,その経過を追えた貴重な症例を経験したので報告する。
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© 1999 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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